【解説】第4節 演算量証明

ハッシュキャッシュとは??

例えば、
[X=00110を入力した時、
ハッシュ関数の出力がN=5になるような入力値は?]

といった問題があった時、CPUを使って総当たりで入力値を入れて計算させて
数式を満たす値を出さなければなりません。

これがハッシュキャッシュです。

現在のCPUパワーを使っても、XやNの値によっては解くのは難しくなります。

一方、答え合わせは一瞬です。

得られた値をハッシュ関数に通せば検算がすぐにできます。

これは、1997年にアダムバック氏によって考案されたシステムです。

もともとはスパムメール対策用に考案されたものです。

もし、毎回メールを送信するときは必ずこのハッシュキャッシュの問題を解くという送信ルールにすれば、
一通メールを送るのにある程度のCPU時間を消費しなければならなくなります。

その結果、大量送信されるスパムメールを減らすことができると考えられたためです。