第12説 結論

この論文では信頼関係を必要としない電子取引システムを提案しました。

 

電子署名だけを用いた通貨をはじめに考えましたが、多重使用を防げないことが判明しました。

 

この問題を解決するため、取引を公開し、演算量証明を利用してその履歴を記録するP2Pネットワークを考案しました。

 

もし、善良なノードがCPU能力の大半を占めていれば、攻撃者による改ざんは不可能です。

 

本ネットワークの形は決まっておらず、シンプルな仕組みなので、堅牢性に優れています。

 

さらに、各ノードはばらばらに動いてOKです。

 

そしてすべての情報についてはベストエフォートで広がれば良いです。

 

それぞれのノードはいつでもネットワークから離れ、再接続しても大丈夫です。

 

その間の演算量証明は他のノードから手に入れることができます。

 

ネットワークはCPU能力をもとに演算証明を実施し、チェーンに対して、正しいブロックを追加し不正なブロックを拒否します。

 

このメカニズムによりルールが守られ、ネットワークの維持に貢献(マイニング)したユーザーが報酬を得ます。